宙組『ハッスルメイツ』宝塚バウホール

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宙組20周年のこのタイミングで和希そらというタカラジェンヌが存在している奇跡を最大限に生かしたショーを見てきました。
いやもうほんとに。そらが歌う「君のSORA」って石田先生の書下ろし曲なんですけどもね。ここに出てくる「そら」という単語が,純粋にSKY=空であると同時に組であり,和希そらであり…っていうのがもう分かりやすすぎて。いやほんとこのタイミングでバウ主演する学年に「そら」がいる…和希そらの存在がこの公演に説得力を持たせてるというか。

あと,この後何度も言うけど,この若手公演にあってあおいちゃん(美風舞良)の存在感はそらとは違う意味で説得力を持たせていました。

一幕

なんかめっちゃハッスルしてる

なんかね,テーマソングがすごく……ハッスルです……
ハッスルハッスルハッスルハッスル…なんかこういうお笑い芸人いなかったっけ? とか一瞬考えたりもしつつ,お衣装がなんていうか,カラーレンジャーみたいでした。
ってのはさておき,振りは細かいしでダンサーとしての和希そら真骨頂でしたね。

NWっぽい…?

オープニングトークで宙組の歴史を振り返ったあたりといい,なんだかとってもNew Waveっぽい(え,あれ2015年なの? もう3年前!?)雰囲気で,過去の公演からナンバーが続きます。
ここで毎回,「ファミリーランドに行ったことない人ー!」と客席に問いかけていたのですが,私が見た回では真風はいったことがなくて,花乃ちゃんもいったことがなくて(両手を上げる花乃ちゃん),まぁくんは「あるよ!」といい声で返事されていました。

Copacabana

宙組の歴史の中で一番短かったかしげさんですが,私の中でかしげさんのコパカバーナはいろんな意味で印象に残っているというか。…ていうかこのコパカバーナ,もえこが出演する娘役を全員引き連れて男(役)一人で歌うんですよ。まじか。もえこ成長したな…いや,でもまだ娘役を引き連れる,とか侍らすっていう域には程遠いので…が,がんばれ…

ファントム

こってぃのエリックがまたお似合いだったんですよ,すごく。こってぃはルドルフも似合ってたけどエリックも似合うんじゃないかなぁ…でもって前から全然下手でもなんでもなかったけど,歌がうまくなったというか,自信に満ちてるように感じました。

エリザベート

娘役が二人ずつ,4部分に分けて「私だけに」を歌ったのですが,なかなか…音程があっていることと,この歌を歌いこなすことは別物だなぁ…と思いました。当たり前だけど。なんていうか,厳しい言い方なんだけど,カラオケっぽい。でもこれは部分だけ切り取ってナンバーだけやってるんだし,その中の一部フレーズだけしか歌わないんだからある意味当たり前というか。だからこそあおいちゃん(最後のパートをあいりと歌った)のファルセットが半端なくて,さすがのあおいちゃん…。
…からの,男役は「最後のダンス」で,これも二人ずつ歌ったところで4番目にもえこが一人で出てきてですね! 次が「キッチュ」なのでひょっとしてもえこが一人で最後までやるのか? とも思ったのですが最後はきっちりそらが締めてくれました。とはいえ,エリザ新公ぶりのもえこのトートはあの頃よりずっと堂々としていました。
堂々としていたといえば,もうそらの「キッチュ」はね,何も言うことがないね。ほんとに新公で,2回しかルキーニやってないとは思えないくらい堂に入ってました。

この小芝居…いる?

正直言って,このパーシャル監獄の場面はちょっと…石田先生悪乗りしすぎですよ,と思わなくもない。
けどまっぷーのルイ16世はお似合いだったし(まっぷー,ロイヤルな役柄似合うよね,『神々の土地』ニコライ二世とか),あおいちゃんがマリーアントワネットでまさかのフルネーム(マリア・アントーニア・ヨーゼファ・ヨハンナ・フォン・ハプスブルク・ロートリンゲン)で笑いを取るとか,ちょいちょい毒のない笑いを挟みつつも(まっぷーとあおいちゃんのターンは総じて毒がないか,軽めだった),それ以外ではウォータービジネスだの,締めは青汁だの…なんか…せとぅーがすごく頑張ってどエスな看守をやり切ろうとしてくれているのはすごくすごくよくわかるし,伝わってくるし,ルキーニが縞模様の服に着替えて監獄には詳しいんだぜ~みたいなノリで出てくるのもすごくわかる,わかるんだけど,でもここにこんな尺いる? みたいな。
『Mee, too』の大合唱にしても,それってそういう使い方しちゃうの? みたいな。
最終的には変身写真でしたー…って…えー…
はけるときにそらとあおいちゃんとまっぷーとでアドリブがあるんですが,まぁくんが来てた時は「今ならイライザの恰好もできる」で,千秋楽には「レオナルドダヴィンチの扮装も…」でした。

で,この流れでもえことみねりでテンプテーション…からのアカペラ「アマポーラ」で落差半端ない。

アマポーラ

穂稀くん筆頭に下級生たち(そもそも今回ほとんど新公学年だけど),が歌うアマポーラ。やっぱり硬さは見えるものの,『コーラスの宙組』を次ぐべく頑張ってる様子がよく見えました。ていうか穂稀くんは今公演の裏MVPだと思う(表のMVPはあおいちゃん)。
その後で出てきたあおいちゃんが完全に保護者でした(がんばったねぇー,みたいな)。
なつくんは前楽だったかであおいちゃんにコメントを求められて,すごく…初々しかったです。

再びのショーメドレーからの明日エナ

これは例の公式で投票を受け付けてたショーナンバーを歌い継いでいくんだけど,なんていうかね…あおいちゃんの存在がほんとに大きくてね…全部知ってるのあおいちゃんだけやん,っていうね。
もえこが祐飛さんの「Nice Guy」を歌うけど,98期の初舞台は次の『華やかなりし日々/クライマックス』だし,そらのファンキーサンシャインにしても,あの年は96期も初舞台だったから『トラファルガー/ファンキーサンシャイン』は(初夏の演目だったから配属前で)出てない演目だし…まっぷーでさえ初舞台がネバセイだし。
あと,こういう投票をやるとどうしても最近の演目が強くなる中で,初見で( ゚д゚)ポカーンってなったファンキーサンシャインが入ってるのが実はすごく不思議。あれ,初日に見たけど正直周りの反応微妙やったし。でもこの演目すっごいスルメで,見れば見るほどじわじわ来るというか。ついでに芝居が進化するってのはよくある話ですが,ショーなのにめちゃくちゃ進化したからね! これ!! ひまわりの場面なんてムラ初日と東京楽では雰囲気真逆ですから! マジで! ムラ初日はどこか物悲しいノスタルジックな場面みたいでみっちゃんのカメラが(前の場面から引き続いてるとはいえ)いまいちミスマッチだったのが,祐飛さんとすみかのガヤでコメディ路線に進化したからね…
あとはミレニアムチャレンジャーとかダンシングフォー・ユーとかもあった気がする(脳みそ豆腐)。
あとはフェニックスと,最後は「HOT EYES!!」なんだかんだでノリもよかったしで名作かもしれない「HOT EYES!!」…いやでも全場面大階段はやっぱりいらんかったんちゃうかな…全ツいったし…。
最後はやっぱり宙組といえば「明日へのエナジー」。で,あおいちゃんの真骨頂はやっぱり「明日へのエナジー」のラスト。この明日エナ,そら以外は客席登場なんだけど,ほまれくんがものっすごい大汗をかいていてね…あのお衣装は明日エナを踊るお衣装としては明らかに向いてないよ…!

二幕

和物のコーナー

宙組で和物ってほんとに…久しくやってないというか。え,ひょっとしなくても三成が直近なんでは…ってなると新公学年は誰も日本物やってない…。これは危機的状況ですよ。ほんとに。次の白鷺の城がほんとに……恐々。楽しみだけどすんごい不安。
和物コーナーとはいえ,実際に化粧を変えるわけにはいかないので,あくまで着流しスタイルで和物の演目のナンバーをうたったのですが,もえことこってぃが『美しき日々』の「光と影」を歌ったのですが,これ,祐飛さんとかなめさんの二人が銀橋で歌ってるのを見ながら一体何人が「あなた方,光と影とおっしゃるけれどお二人ともルドルフでヨン・ホゲっていう影と影っていうか闇と闇ですからー!」と思ったことやら。
で,もえことこってぃではまだ色がしっかりついていないとはいえ,トートとルドルフ…うーん…
そらの「風雲に生きる」はこれもかしげさんの『龍馬伝』から。…ていうか祐飛さんの三成の前がこのかしげさんの竜馬だもんね(大劇場では)…日本という意味では白洲次郎があったけれど,あれはスーツ物だから…あとはゆひすみプレオ披露目が博多で大江山やったくらいか…すくな!

雨のコーナー

ここのプチ芝居は(一幕の監獄とは逆に)よかったんですよ。まっぷーの雨の紳士が不思議な雰囲気で出てきて,その流れからの小芝居でそらとみねりちゃんの役柄があの尺に収めるためにすごく短くわかりやすくされていたのもあって,あのラストに向かって誰でも理解できるような流れになってて…なぜこれができるのに一幕であんなスットコドッコイな場面を作ってしまったのだ…。
まぁ話の内容は突っ込みどころ満載であるのですが…一幕のあれがほんとに( ゚д゚)ポカーン状態であったのでね…。

ボヘミアン・ラプソディ

ネバセイからのボヘミアンラプソディ。ネバセイはもうそらが裸足で一人で踊る姿がね,エトタカの新公でちえさんのサソリを一人で踊ったことちゃんを思い出させるというか。やっぱり男役が飾り気のない衣装で一人で真ん中で踊るというのはこう,訴えかけるものがあるというか。
で,ボヘミアンラプソディですよ。
そらにソルジャーとかあかんて…ほんと適役すぎてあかんて…もうここは全場面しんどい。

フィナーレ

重ね重ねになるけど,男役も(娘役も)8人しかいないので全員参加で黒燕尾なんですよ。つまりなつくん亜音くんまで黒燕尾で,この二人は(当たり前だけど)初めての黒燕尾。いやー初々しいですね!
それにしても,この二人は(今回の出演者の中では)一番背が高いくらいかな? もえことこの二人が同じくらいの「背高い組」だったように思います。

そんなこんなでハッスルした若手16人ですが,次回公演……日本物が本当に不安なのですが。いや,期待,期待してるよ。

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