宙組『WEST SIDE STORY』東京国際フォーラム

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初めての国際フォーラムでした。

新しい! 綺麗! …だけど客席の入口が解りづらい(チケットに扉番号入ってないからか)!

っていうホールでした。後,どこへ行ってもホームの宝塚大劇場ほど女性用トイレの造りが完成された劇場はないので(固定の箱で男女比の著しく不均衡が常態化してるからこそできる構造だし),トイレは…うん…並ぶよね…


WSSは映画も舞台も何も見たことがなくて,これが完全に初見でした。ロミジュリっぽい,とは聞いていたけれど(実際下敷きにしてるし)思っていた以上にロミジュリでしたが,誤解を恐れずに言うなら「廉価版ロミジュリ」といった感じでした。

設定年齢としてはロミジュリと同じにしても,やはり時代が下ると同年代でも成熟が遅くなるというか(これはリアルにそうなので別に脚本どうこうではない),恋に落ちた途端にバカになるトニー(とマリア)がね…いやぁほんと若気の至りというか若者の暴走というか。

アメリカ国籍のあるジェッツと移民のシャークスとの対立はロミジュリの教皇派と国王派との対立よりもずっとリアルで,現代まで尾を引くような重たい対立で,ジェッツがアニータに乱暴するシーンとかは移民に対する国籍保有者の傲慢さがえげつなかった(と簡単に言ってしまえるのが,まだ移民に対してここまで対立したことが無い社会経験しかない私の思考力の限界)。

そんな重たい対立構造でギャングの抗争があって…という流れなのだけれど,皆が皆若人だからか…ギャングってだいたいどれくらいの年齢構成なんだろう…っていう疑問。

あと,総じて感じたのが「結局何をやっても『宝塚』である時点である程度『お綺麗』『お上品』に収まってる」ということ。男性が踊るそれとは違って,ベースとして全員がバレエを嗜んでいることもあって,なんだかんだと足裁きとかは優雅に見える。台詞回しや仕草にしても,あくまでスミレコードの範囲に収まっているので,こういう,粗野なギャングが(女を連れて)お互いに罵倒するようなシーンにありがちなpxxxやfxxxといったワードは全く出てこないし。中指立てる仕草もない。別に見たいわけじゃない(去年の年末に外部作品でうんざりするほど聞かされたのもある)けど,これはスミレコードで大幅にマイルドにされてるんじゃないかな…

真風のトニーはなんていうか,もう少し利口だと思っていた,というか。マリアに一瞬で骨抜きにされて,浮き足だって,『戦争』も止められると思い込んで行動するあたり,ジェッツを作った「切れ者」あるいは「統率者」とはとても思えない…

まどかちゃんのマリアは大きな目が更に大きくキラキラしていて若々しかったのだけれど,ジュリエット以上に世間知らずというか幼くて…忌憚なく言えばイラッとしたよね…プエルトリコから出てきて,家と仕事場の往復しかしてないからアメリカでの移民に対するマイナス感情から隔離されてたのかな。びっくりするほと世間知らずだけど,周りに大人の女性が多いから成熟速度だけは早いアンバランス。

そらのアニータはスチル見る限りではスゴツヨなんだけど,実際とても良い役であったと思います。あのままの声でやっているのがまたマリアに対して「大人の女」って感じで。きゃのんちゃんとのAmericaもよかったし,ほんとに歌ってよし踊ってよし(知ってた)。まだ芝居としては物足りないところもあるのかも知れないけれど,それでもこのアニータはそらのはまり役の一つになるかもしれない。

キキナルドは移民なんだけど,立ち姿にどことなく高貴な雰囲気が隠しきれなくて,ずんちゃんと腰が引けてる状態でナイフを向け合う以外の所は泰然としたリーダーでした。ていうかシャークスの方が色合いとか統率取れてて格好いいよね,っていう。なんかジェッツはがちゃがちゃしてる…

ずんリフもやっぱりどこか育ちの良さそうな所が見えるし,もっと言えばりくチノなんてますます…なんでギャングになったんや…っていう。

『戦争』でシャークス側はリーダーのキキちゃんが出てくるのにジェッツ側は安定のかけるなあたり,ジェッツに勝ち目ないんでは…

後,ドラッグストアのドクがじゅんこさんで,じゅんこさんといえばロミジュリでは神父様なので,今回もそれに該当する役ってのもあって…1番立ち位置に違和感なかったです。すんごい神父様。

今回,もえこがアクションで,クラプキ巡査のところで物凄く歌ってて…それでなくても冒頭から踊りまくりで常に汗だくで大丈夫かなと。心配になるくらいの発汗量。しかしあのふんわりもえこが切れキャラっていう珍しいものを見た感じ。ヘタレはこれまでにもあったけど。

夏に大阪でもやるけれど,この内何人かはバウに変わるんだろうな…と思ったので見てきました。…なので大阪版は大阪版でまた見る予定。

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