月組『エリザベート』宝塚大劇場(B)

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2年ぶりのエリザベートを見てきました。
GoogleやらFacebookが「過去のこの日」みたいなのを強制的に出してくるので,そういや2年前もエリザ見てたな,と強制的に思い出させられるというか。

それはそうと,たまきちで10人目のトートなんですってね。もう10人なのか…

ひとまずBパターンを先に見てきました。

  • ルドルフ:風間柚乃
  • エルマー:暁千星
  • シュテファン:蓮つかさ


ロックミュージカル・エリザベート

トート閣下は道半ば

たまきちトートは初日明けて画像だけ見て,「なんか…ロックミュージカルエリザベート」って思ったんですけど,今日の阪急交通社貸切でたまきち本人が髪型のテイストを「ロックな感じで」と言い切っていたので公式なんだろう「ロックミュージカルエリザベート」。

誤解を恐れずに言うと,たまきちトートの仕上がりはまだ道半ばな印象。まだたまきちなりのトートが確立されてないという意味も含めてね

ていうか幕開きの姿で「うわ,白!!」って思って,今回はトートも,黒天使も全体的に化粧がかなり白め(そしてグレーが強い)ですね。

ドクトルは老人で杖をついてて,そういえば前のまぁくんトートは普通に歩いてたな…あの「死ねば良い」からのコート脱ぎ捨てですが,裏地ピンクなのね…ワインカラーというか。…いや,やっぱりまぁくんの真紅は赤すぎたんやって…

あとね,シシィの部屋にしてもルドルフの棺桶の上にしても,なんか控えめやな,って思うくらい,まぁくんのトートが色気ダダ漏れすぎたな,っていう2年前に想いを馳せて遠い目をしていました。

退団オーラ輝きすぎなシシィ

演目出たときから「綱渡りで落ちないお転婆娘」「ゾフィーをたたき起こす新妻」と言われていた(綱渡りで落ちないシシィ,は本人も言ってた)ちゃぴのシシィですが,何を置いてもですね,ここへ来てちゃぴの歌が進化してるんですよ!! 別に元から下手でもなかったけど,エリザベートという演目に相応しいと思えるレベルになってるというか。ウエメセで悪いけど。

ゾフィーに起こされた時も欠伸していてあどけなさがあったというか,図太さというか,怖い物知らずというか。

そういえば,直近のみりおんシシィと比べてナイフで自殺しようと諮詢する時間短くない? なんかみりおんはもっと長い時間嘆いてたような。

で,そこからの「私だけに」でものすごく晴れやかな顔をしていて,なんていうかこう…娘役として娘1と言う立場になって(言わば嫁いで),それでいて新しい娘1としてバウ主演という一歩を刻んだちゃぴの卒業公演というのがね,すごく…ぐっときてね…ほんっとに晴れやかな顔してるんですよ。悲壮感なし。

皇帝に愛されていることを微塵も疑わない「あり得ないわ」もだし,凄く,自信に満ちあふれてるシシィ。精神的にとても健康的(過剰なダイエットはしてるけど)。

健康的なルキーニ

ルキーニのれいこ,中の人はどちらかと言えばとても雪組らしいクソが着くほど真面目キャラだったと認識しているのですが,キャラに反する役が多いですね…いや,いいことだけど。

ルキーニといえば,つい最近宙バウで和希ルキーニを見たばかりで,2年前には愛ルキーニを見たし,なんならタカスペでは轟ルキーニも披露されてるしで2年ぶりエリザの割によく見てるルキーニ。

れいこもいつの間にかヒゲが似合うキャラになり(レットバトラーやってほしい感じのヒゲ),ルキーニも生き生きしてたように思いました。もうね,95期ももういつまでも若手ではないしね。

さち花のマダム・ヴォルフとの掛け合いは…色気が感じられなかったけど。いや,全体的に今回のエリザ,すごく…健康的なエリザなんですよね…ドロドロしてない。話の流れとかはもちろん普通のエリザなんだけど,登場人物が誰も病んでないというか。ルキーニですら病んでない。

革命成功しそうなルドルフ

今日のルドルフは風間柚乃。

風間くんも前回の新公初主演に続く大きい役で,昨日から役替わりルドルフやってるわけですが,幕開きの霊魂としての「ママと僕は似ている」の一言が迷い無くパーンと出ていて,声質凄くええやん。

ルドルフは誰がやっても,その人なりのルドルフになって,かつ,誰も彼もここ最近のルドルフは革命成功しなさそうなルドルフだったわけですが,風間ルドルフはひょっとして革命成功するんじゃない? と少しでも思わせてくれるルドルフでした。精神的に凄く強そう。

ただ,死に方…頑張れ! 死に慣れてないのもまだ初々しいですが。

歌ウマな子ルド

子ルドの蘭世惠翔。入団時からメディアに沢山名前が出ていた方その2。

配役全く見ないままの初見で,うわ,めっちゃ歌うまっ! って。ほんとに,歌ウマ。これはものすごい武器だと思うんですよ。

ただ,ただね,欲を言うと,「少年ルドルフ」ではなかったかな…少年っぽさがまだなかったんだよね…

でもほんとに今後のアドバンテージとして必要十分なレベルだと思いました。

優しそうな皇帝フランツ

みやちゃんのフランツヨーゼフ,死刑囚の母に却下を伝える場面で,席に着かずに背中を向けた状態で台詞を言ったのが良かったです。背を向けて,深呼吸してからの台詞で「善良な君主」になりたい自分と戦ってるのが伝わってきました。

総じて歌詞がすごく聴き取りやすかったです。

姑っぽさ振り切ったゾフィー

すーちゃんゾフィー,ものすごい吊り眉で,声もドスの利いた低音で姑っぽさ全開でした。

それにつけても凄かったのが,老いの化粧ですよ。鬘だけでなく,目元の小じわや隈,眉間の皺まで書き足して,ものすごく観察された「老婆」の姿でした。いやほんとまじまじと見て欲しいすーちゃんのこのお化粧。

パレードでは,フィナーレで直したお化粧なので眉も急角度ではないゾフィーというレアな姿。

学年詐欺から脱したまゆぽん

シシィの両親,夏月都&輝月ゆうま。まゆぽんは近年やっと学年が追い付いてきた感がありますね! 前々から言ってるけど「春の雪」でみりおパパをやって以来,父親役の安定感たるや…マジ学年詐欺ハンパなかったのでここへ来てやっと学年が追い付いた。

ルドヴィカのあの勝ち気な感じがまさしくゾフィーの妹で,なんという似た者姉妹。

娘役渾身の変な髪型

それでもってヘレネの叶羽時ちゃん,ヘレネはお見合いで「変な髪型,変なドレス」でないとあの場面が生きないのですが,時ちゃん渾身の「変な髪型,変なドレス」でした。とてもいい。しかも二階席から見てると,時ちゃんがものすごく頭を下げるもんだから,うなじから背中のラインががっつり見えるんですよ…うつくしい。

そしてくらげちゃんのヴィンディッシュ,なかなかに狂気だったけど,狂気の中にも哀れさが満ち満ちてて,やっぱり上手いなぁ…って。

暴れた後で震えてる姿とか,ほんとに一気に小さく見えるもの。

フィナーレはちょいちょい変更点あり

フランツの「愛と死のロンド」からロケット「キッチュ」の流れはいつもと同じだけど,娘役を引き連れての「私が踊るとき」は衣装も曲調もガラッとチェンジ,続く男役ナンバーの「闇が広がる」は衣装の雰囲気が変わった以外は振付も前回同様…だと思う,たぶん。デュエダンもたぶん振付多少変わったかな?

その外の部分やらAパターンはまた後日!(たぶん

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