花組『はいからさんが通る』宝塚大劇場

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先日,ようやく(と言っていいものかは悩ましいところですが)再開された大劇場公演を見てきました。
観劇前に,楽天TVで実施された劇場中継を見てから行ったのですが,内容の感想は後に送るとして,客席の静けさがとても印象的でした。
タカスペでも開演前の客席静かですが,あれも結局「チケットは一人一枚」で隣の席は別に知り合いじゃないからなんですよね。今回も同じように一人一枚だし間に空席もあるし,加えて事前の通達もあったしで…それにしても静かでした。オケの音合わせもないし。
一方で拍手の音がすごく大きく感じたのは,ある意味「たたきなれてる」「常連さん」ばかりが客席にいるということなのかな…とも。

劇団の感染症対策

劇団のYouTubeチャンネルでも公開されていた通り,劇場建物に入る前に手指の消毒と,同時に体温測定が行われていました。ここで「徹底しているな」と感じたのは,そもそも消毒液が自動噴射式であったことです。物品に不特定多数が手を触れることがないようにということでしょう。

同様に,スタンプが足踏み式になっていることも初日から話題になっていました。リスクを取って撤去するという選択肢もある中で,改良して残す方向にしていただけたことはありがたいですね。

キャトルの整理券について

キャトルは人数入れ替え式で,25分間の時間制限でした。公演前に買い物をしようと,開場時間の1時間前に到着したのですが,その時間であれば開場前の区分でもまだ配布中でした。
そもそも,観劇しない人は劇場にも来ない,ということが徹底されているようで,客数自体が非常に少なかったです。

こちらについても入場時に手指消毒(スタッフが一人ずつスプレー噴霧)で,中では手に取れる商品はすべてビニール包装され,書籍類の見本誌は撤去されていました。
また,世間で言われている「手提げ袋」についてですが,プログラムと書籍1冊を購入したところ,何も聞かれずにいつものすみれ色の袋に入れていただけました。

はいからさんが通る

今となって思えば,再開後の大劇場お披露目がこの再演でよかったのではないかな,と(完全に結果論ですが)思います。再演でお披露目ということで,いろいろ言われることもあった演目発表でしたが,何より,柚香少尉がめちゃくちゃかっこいい。華ちゃんの紅緒さんがめちゃくちゃ可愛い。

主要キャストのざっくり感想

伊集院 忍 (柚香 光)

柚香さんファンの方には大変申し訳ないことを告白すると,私,これまで彼(あえて非実在美青年としての【彼】)のことをかっこいいと思うことはあっても,アイドル属性を超えて「かっこいい」と思ったことがなかったんですよね。どこか薄っぺらい感情で「うんうんかっこいいね」と言っていたというか。
ところが今作の少尉,めっっちゃくちゃかっこいいな!! 惚れるってこういうことか
本当に,お披露目公演にして代名詞になるような作品だと思いました。
しかしあの「僕の顔を見てください」には麗しすぎて乾いた笑いが漏れました(中継で見ていたのものあり)。

花村 紅緒 (華 優希)

一幕冒頭のあの箸にも棒にもかからんお転婆っぷり(少尉の心の広さ大宇宙)から,白い喪服を着て以降の健気さの落差が大きすぎて,パレードでもう一度お転婆姿で降りてくると可愛さが倍増どころか累乗ドン! でした。
華ちゃんもこういう,おきゃんなキャラクターが似合うタイプなのでしょうかね。

青江 冬星 (瀬戸 かずや)

ちなつさんと比較する意図はないけれど生粋の花男がやるとこうなるんか…って思い知らされた冬星さん。
あの「全部忘れさせてやる」の威力は私の中で最高の花男であったみわっちさんに匹敵しました…あきらこわい。

鬼島 森吾(水美 舞斗)

まいてぃでなんか素行のよろしくない兵隊…衛兵隊? みたいな謎の連想ゲームが行われてしまうのですが,そんなことは置いておいてめちゃくちゃかっこよかったです! 聞いてたけど! 知ってたけど! かっこよかったです!(再確認)
それにしてもパレードで抜刀して降りてくる軍曹マジ不穏。

北小路 環 (音 くり寿)

華族のお嬢様,からのモダンガールがすごくお似合いでした! そして言われてみれば歌…多いな…なるほどこれが適材適所というやつか…
歌が上手いのは従前からよく知られていたことですが,エトワール,さすがでしたね…
大劇場になったとはいえ,鬼島軍曹との関係性が特に掘り下げられるでもなく,震災の場面でやけに距離感近い(むしろゼロ)ことの伏線はいずこ…

藤枝 蘭丸(聖乃 あすか)

ちゃんと少年でした! 娘役のやる少年ではなく,男役のやる女装というか…二重三重にトランスジェンダーでやりづらい役のなか,生来の女性性が隠されていて,男役として成長していかれるのだなぁ…みたいな親心が出たり入ったり。

その他ざっくり

ゆめちゃんの如月はあの存在感半端なかったし,ひらめちゃんの芸者さんは和物の所作がすごく板についていた…のだけれど,ひらめちゃんに幸せに笑う役をやってほしいなぁ…ってすごくすごく思うので今後は一つひらめちゃんに幸せに笑う役を期待。
あと,花組で私のイチオシ若草萌香ちゃん。今回はパーティーの歌手でしっかり歌の見せ場もあってうれしい限りです。
専科のお二人も場を抑えておられたし,美穂さんといえばどうしても「強い女性」のイメージが先行するのですが,今回はすごくおっっとりしたお姫様(おひいさま)でしたね。
ただ,全体通して役が少ないというか,上級生でも名前付きの場面がそこかー…みたいなのがあったのは…いやでも別にこれに限ったことでもないのですが…

雪組からやってきたひとこは狂言回しのような役に行くのかと思いきや,そうでもなかった。初演より比重を上げてきた役とはいえ,さすがにいきなり花組にどーんと食い込んでいくという立ち位置でもなかったかな…? と。

千秋楽も中継があります

今回,初めて楽天TVで中継を見たのですが,ラグもなく(むしろサッカー中継見てるDAZNのほうがラグはるかに多い),映像も綺麗で(我が家のテレビはい一応4Kです),変に映画館でスクリーンサイズに引き伸ばされた映像を見るよりも断然見やすかったです。同じ金額で見るなら劇場中継より断然こっちですね。

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