2019年宝塚観劇を振り返ってみる

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さて,今年も早いもので2019年,宝塚105周年も終わり,明日からは雪組公演が始まろうとしております。…あれ? 今年も雪組を年始早々に見たような…? って思ったけどそれは東京公演でしたね。雪組ファントムはムラでは去年の年末のことでした。
今年は年末のこの日,珍しく何も! やることが! ないので! ちょっと今年の観劇を振り返ってみようかと思います。
ただ,チケ難に年々拍車がかかっており,見られない公演が増えてきたなぁ…というのが正直なところです。

花組

驚くなかれ,まさかの花組観劇数ゼロ!!!!(出落ち感半端ない)
自分でも全くチケットご縁なかった歳ではあったのですが,小劇場その他含めてまさかのゼロ!

月組

『夢現無双 -吉川英治原作「宮本武蔵」より-』

たまきち(武蔵)マジでひどい男だな! っていう全然タカラヅカ的でないお芝居でした。原作からしてヒロインの扱いひどすぎるのでその通りといえばその通りで,男の身勝手さ(だがそれは男から見ればストイックでありある種の理想形)があまりにも協調されていてな…年末のIAFAのほうがよっぽどお披露目公演らしかった…。
そかしそんな中でもみやちゃんの佐々木小次郎が妖艶な剣士で,れいこの憎めないキャラクターもあって,ああ,宝塚っぽい,と。

『クルンテープ 天使の都』

これまたちょっと異色気味なショーでした。構成としては極めて基本に忠実なんだけど,ニュアンスが異なるだけでここまで異色に感じるのか,と。
ただ,この公演はれいこの怪我が尾を引いて,あの格闘シーンは果たして是であったのかという…
そういえばお披露目らしい結婚式画面があったことは覚えているのですが,なんせ異国情緒に溢れていたのと,お芝居があまりにも…トップコンビが並ばないものだから…お披露目のようであまりそれっぽくなかった,という記憶が…

『I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-』

オーストリアとの国交樹立記念という仰々しい看板を背負った日本初演。初見ではなかなかテンポについていけなかったのですが,2幕からはどんどん引き込まれて,イイよねこういうハッピーミュージカル! っていう温かい気持ちで帰路につきました。無限無双では怪我でショー休演していたくらげちゃんが銀橋センターで金色ダルマっていう情報量多すぎる活躍をしていたのも大変よかったです。
月組に復帰されたちなつも,月組にいた時は「可愛いちなつ」だったのに今やすっかり「大人の男」になって…(おかんか)大人の男なのにちょっと頼りなくて,でもしっかりするところはしっかりして,すごく存在感のあるパパでした。
それにしてもなぜれいこの悪役は三下であったり三枚目であったり…あんなに二枚目な顔をしているのにライバルキャラになったとたん1枚増えるのだ…。
無限無双では(腕は立つけど)優しい若様だったありちゃんがまさかのカリアゲでマッチョマッチョなあたり時空が歪んだとしか思えません。

雪組

『壬生義士伝』

初見からめっちゃくちゃ泣いた。あの『星逢一夜』くらい泣いた。いやもうほんっとにだいきほにミーマイとかアーネストとかそういう明るいハッピーエンドのミュージカルやらしてよぉぉ ほんっと悲哀とか薄幸が似合いすぎててしかも二人ともうまいもんだから…客席のあちこちで嗚咽が漏れてるんですよ。幕間にはアイメイク全部落ちてるんですよ。
無限無双と比べてなんだけど,あっちは「全部察しろ」でこっちは「全部説明する」んですよね。なので内心の声がすごく…多くてですね…ちょっと説明過多かなーって。

『Music Revolution!』

きぃちゃんがめっちゃオラオラ(全力で褒めてる)。娘1のアピールが正しく全面に出ているのはすごくいいですねぇ…
ただ,ショーの構成的にはすごく…いつもの感じです…

星組

『GOD OF STARS-食聖-』

退団公演なのにこれでいいんですか!? って10回くらい思った。そして退団公演なのに平服で背中に赤ちゃん背負ってのラストシーンでほんっとうにいいんですか!?
小柳先生の渾身のアテガキ。再演など微塵も考えない完ぺきな使い捨てシナリオの潔さに紅ゆずるという唯一無二のスターを見ました。すごい。そんな無茶苦茶な(言い切った)シナリオなのに随所で退団公演らしい,引継をにおわせるセリフや演出が入ってくるんだからずるいよなぁ…。

『Éclair Brillant』

お芝居がぶっ飛んでるのを引き戻すかのような超正統派退団ショーでした。ちゃんとさゆみを思い出す時は白く輝く姿なのですね…(でも忘れられないお芝居のラストシーン)

『ロックオペラ モーツァルト』

新トップコンビのお披露目公演,なんていうか,首席コンビとはかくあるものなのだよ! っていう舞台技術の高さをばーんと見せつけられました。レベルが…高い…。
いや,ほんとにことちゃんはバウ初主演した『かもめ』こそ成長期の危うさみたいなのが「初主演らしい初々しさと相まっていいよね」とか思ってたんですけど。DC初主演の『阿弖流為』では「初主演? いやいやご冗談でしょう?」みたいに存在感大きくて,DCすら礼真琴には狭いと思わされていたので…プレお披露目とは言うものの,出来上がってるやん,と。まぁ全ツも回ってますけどもね。

宙組

『オーシャンズ11』

最近,新公で主演した公演をトップになってから改めてされるケース,多いですよね。そして今回はオーシャンズ皆勤賞のキキちゃんもいる…というのでもうある程度出来上がった状態での初日を見た感じですね。
それにしても,この公演でせーこ,あっきー,りくという宙組を支えてきた3人が一気に抜けてしまい…この次のエルハポンで上級生の抜けっぷりに愕然としたのでした。
そしてこの公演が105期生の初舞台公演。ロケットがなんていうか超前向きな体育会系でネバーギブアップで…うぉっまぶしっ ってなりました。わかいちからすごい。

『El Japón -イスパニアのサムライ-』

数年前に話題になったスペインのハポン姓の方を題材にしたお芝居。大野先生の書きたいことが多すぎて時間足りてないのと,キキちゃんの役どころがスペイン…? という疑問もあり,今年の作品序列化したらあまり…上にはいかなさそうではありました。日本人奴隷や随行員の芝居があちこち…学芸会染みているような演出なのも少し気にかかりました。せっかくの題材なのに,生煮えのところがあるような感じ。

『アクアヴィーテ!!』

客席参加型のショーが続きますが,個人的には…そこまで求めてないです。グッズを購入させて一緒に盛り上がろうというのは確かにマーケティング手法としてはありありなんですけど,かといって二階席まで下級生が来てくれるわけでもない(二階席は置いてけぼり)し,ただ一体感を感じた,ショーに参加した,という客席の一部の自己満足(とまで言い切ると乱暴だけど)に今のところは寄ってしまっているのでは…と思います。客席降りしてるジェンヌさんに我先にと手を出している方も非常に多いし。
あと,毎回毎回客席参加ってやってるとありがたみが薄れるんですよね。

『群盗-Die Räuber-』

今年最初に見たのはキキちゃんのDCからでした。
もえこが二番手として初めてしっかり悪役をやったことで,貴族服似合うなー(でも軍服はもっと似合う)と思った公演でした。この次のバウでは若々しく主演したことを思うと,本当にいい経験を踏まれたのだと思います。ただ,一緒に悪役してたわんちゃんこと希峰かなたくん。この二人だと悪辣レベルが低すぎるのでまだまだ悪役レベルを上げていってほしいですね。
なお,この公演で目を引いた若手は真白悠希くんでした。声がいい!

『リッツ・ホテルくらいに大きなダイヤモンド』

新公主演4回,小劇場二番手3回(?)でいつかは主演と思ってたらまさか新公卒業してすぐにやるとは思わなかったもえこの初主演バウです。原作のトンデモっぷりをまさかうまい具合にタカラヅカナイズしてハッピーエンド(というか前向きエンド)にしたあたり,さすが小池先生。
夢白ちゃんともえこは本当に,新公でも本公演のショーでもよく組んでいるので並びに安定感がありますね。
今公演の初日に誰よりも話題をかっさらっていったのはこってぃでした。こってぃの愛が重い。最後まで愛が重い。しかし難しい役(一人だけテンションが違う)をやり遂げていたこってぃの今後に超期待。

まとめ

今年は例年になく観劇に偏りがありました。それだけ,チケットが取れなくなってきています…友会は全くお友達ではないし,一般なんて空売り上等だし…しばらくは同じ状況が続くのでしょうから,せいぜい平日に休みを取るべく自助努力をすることですね…
ともあれ,来年は大型版権『アナスタシア』や,新公主演作品の再演としてはやらない理由が(版権料以外)見当たらない『ロミオとジュリエット』など,大型作品も決まっているので来年もまたスミレの園に課金します…。

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